縦:約50mm
横:約33mm
作者:チーロ・フェラーラ
QR:エクストラクオリティ
本品はルースのみ(素材)の価格です。
本品を元に加工のご依頼をされる場合は質問欄からお願い致します。
加工はシルバーを用い、加工の形態やルースの大きさやによって加工費が変わってきますので、ご相談の後最終的な価格を決定、価格の変更をしてからご購入手続きをとって頂きます。
また、加工には1週間から2週間程の納期を頂いております。
一応加工を前提としておりますが、ルースのままのお買い上げでも大丈夫です。
その場合はこのままご購入のお手続きをお願い致します。
※カメオについて
本作の作者チーロ・フェラーラ氏は1930年生まれという古株のカメオ作者です。
カメオにはジェンナーロ.ガロファロ氏やフランコ.スカーラ氏などのように絵画的表現を得意とする作者と、カルロ.パルラーティ氏やジョヴァンニ.トゥルコ氏のように彫刻的表現を得意とする作者がいますが、チーロ・フェラーラ氏は典型的な彫刻的表現を得意とする名匠の一人です。
実際、さまざまな施設や団体に乞われて彫刻作品を制作しており作品が各所に展示されているので、カルロ.パルラーティ氏と同様にカメオ職人というよりもカメオも作る彫刻家と言ったほうが正しいかもしれません。
ヴァチカン美術館にも同氏の作品が所蔵されているのは有名であり、イタリア最高の美術館に所蔵されるということが同氏の彫刻家としての実力を十分に示しております。
本作もそうですが同氏の作品は総じて肉厚で彫りに力強さがあり、まさに彫刻といった雰囲気を持っております。
本作品のモチーフはジャン・F・ミレー作の絵画”晩鐘”。
フェラーラ氏の作品はとにかく高さがあることが特徴的で、本作も画面からせり出さんばかりの人物像が目を引き、また独特の空気感をもった画面はシンプルながらに引き締まったなんとも言えない空気を持っております。
また特筆すべき本作の特徴として、非常に貝が厚いです。
この大きさで20g弱もの重量があり、カメオから一歩飛び出した手のひら大の彫刻品といった感じがします。
裏は平らに削られており、裏にもサインが入っています。
また同氏は80年代から2000年頃まで時折来日して日本でカメオという工芸品を紹介していた日本におけるカメオ文化の立役者であり、本作は裏の日付によるといまからちょうど30年前、氏が58歳のときに来日して彫刻したものとわかります。